ブックメーカーの歴史はイギリスから始まった
ブックメーカーとは、欧米において賭けごとで商売する「賭け屋」を指します。客に配当の率を示して投票を募り、賭けの結果に勝った者に配当する賭博ビジネスです。
その歴史は意外と古く、1790年代にイギリスのニューマーケット競馬場でハリー・オグデンが仕切ったのが始まり。 当初は競馬の伝統に賭博はそぐわないという理由から反発や抵抗もありましたが、しだいに参加者が増え、1960年にイギリス政府公認のギャンブルに格上げされました。
ブックメーカーの具体的な流れは、これから始まるレースで、出場が予想される馬にオッズと呼ばれる倍率をつけ、 客はその倍率と勝負の予想を考えながら賭けに参加するというもの。
馬が出走するかどうかの予想や、倍率の付け方はブックメーカーにより異なるため、 そのバランス加減が予想担当者の腕の見せ所となります。たとえばG1などのビッグレースでは、 開催の何カ月も前からオッズが示され、毎日変動していくというスリルと面白さもあります。
ブックメーカーの対象は競馬だけに限らず、 プロアマを問わずさまざまなスポーツをはじめ、自然現象やカルチャーなど、他分野にまで幅広く及びます。
イギリスでは合法で免許制ですが、 日本では法律で定められた胴元でない限り、公営競技の投票券を購入するのはすべて違法となります。